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アロマで里を取り戻したい
- この度「里が奏でるアロマブランド『野奏樹』」にて、
「里と生きる蒸留工房カフェづくり」を実現するため支援を募集中です!
山村地域の人口減少による集落消滅と山間部の荒廃化を少しでも食い止めたい。
そして、里山の住人たちが何世代にも渡って育んできた暖かな里の知恵と
溢れる山や森の恵みを後世につなげていけるような場を作りたい。
その一心で「人も里も使うほどに美しくなるアロマブランド」を立ち上げました。
我々は元々、何も不足などしておらず美しくたくましい存在なのだと、
里の山は静かに教えてくれます。
どうか香りと共に、山奥の片隅からの小さな挑戦をご支援ください。 -
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ネクストゴール:目標1,000,000円へ向けてご支援宜しくお願いします!
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- おかげさまでたった1日で目標金額を達成いたしましたが、
我々はこのゴールに甘んずることなく、
初速のついているこのエールの流れを
どんどん次へつなげていきたいと思い、思い切って、
【ネクストゴール:目標1,000,000円】を打ち立てました。
飲食スペースの納屋の建て替えだけでも300万以上かかるプロジェクト。
ほんの少しのお気持ちでも支援が必要です。
里山で育った野草や樹木の美しさとたくましさ、
そして地元の年寄りたちから教わった里の知恵に宿る
本物のサスティナビリティを
しっかりと次の世代へつないでいく場として、
「里と生きる野奏樹のカフェ」を作っていきたいと思っております。
【クラウドファンディング終了日:6/20】
何卒皆様のご支援をお待ちしております。 -
迫る過疎化の危機
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「山手線一周分面積で出生数は7人」
- 市原市の人口は約28万人。
一見、人口減少とは無縁の地方都市に見えます。
しかし、
養老渓谷に位置する市内加茂地区は山手線区間より一回り大きな面積にも関わらず、
出生率は1年間でたったの7人です。※
南部は特に「超課題先進地域」を呼ぶに相応しいほどの深刻な過疎化に見舞われており、
人口減少による集落の消滅危機はもちろんのこと、
教育現場が年々閉鎖・廃校に追い込まれ、
子供達の笑い声が地域から消えそうになっていると同時に、
昔から培われてきた山仕事の技術や里山暮らしの知恵・伝統工芸も
後継者不足によって知恵の生き証人たちからの伝承が危ぶまれております。
※参照:2022年4月地区別人口統計オープンデータ(市原市) -
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荒廃していく放置林
- 高度経済成長期以降の山間部の過剰な開発や植生の傾向を無視した
植林等によって土砂崩れや獣害も多発しており、
2019年9月に発生した台風15号・19号は市原市を直撃。
長らく放置されてきた植林杉は過密に植えられていた上に
適度な間引きが行われなかったため育ちが悪く病気に冒されて折れやすくなっており、
強風に煽られ多くの木々が折れて山間部の電線が切れ、
電柱も切れた電線に引っ張られるようにして折れてしまい、
都市部に比べて救助の手が届きにくい小さな山間部は最大3週間の停電に見舞われました。
ただでさえ過疎化が進み道の整備もままならない場所で独り身の高齢者が増加傾向にある地区で長期の停電や通行止めが発生したらどのような危険が及ぶかは想像に容易いでしょう。 -
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里山の潜在能力と守るべき生態系
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「知恵の生き証人たち」
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- 高齢化だけが問題視されがちですが、決してそんなことはありません。
むしろ彼らは小さな頃から野山を駆け回り、食べたいものは自給自足で作ってきた
元気でクリエイティブな存在。
旬の野菜の育て方、漬物や味噌の仕込み方、
田んぼをうなう時期、農具の使い方、
しめ飾りの作り方や意味、猪の捌き方(!)まで、
日本の山間部の気候や風土を熟知した暮らし方こそが今の現代社会が提唱しようとしている
「持続可能な循環型社会」に最も必要な要素であり、
何代も昔から連綿と受け継がれてきたからこそ守られてきた「里の知恵」を
彼ら生き証人が教えてくれます。
敬愛する彼らから里の知恵、思い出話など沢山の貴重な話を聞けて、
本当に贅沢な学びと経験に溢れた日々を仲間たちと過ごせています。
豊かな自然環境はもちろんのこと、
里の知恵そしてそれを余すことなく伝えてくれる彼らの存在こそが
「里山の潜在能力」そのものなのです。 -
サスティナブルな国産アロマ「クロモジ」との出会い
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クロモジ
- そんな里山の年寄りたちから「クロモジ」の存在を聞いたのは
私が移住して間もない頃。
「この辺の木こりたちは昼飯どきになるとクロモジの木をポキポキ折って
やかんで沸かしてたんだよ」
年寄りに飲ませてもらったクロモジのお茶「クロモジティ」は、
繊細だけどとても華やぎ溢れる豊かな香りと
樹木から沸かしたお茶とは思えないほど鮮やかなプラムレッドのお茶に
すっかり魅了されました。
聞けばクロモジは千葉県南部に群生しており、
むしろ「雑木(ざつもく)」として伐採作業の時に邪魔扱いされてしまっているとか。。。
昔からアロマオイルやハーブティが大好きだった私は
「こんなに良い香りの樹木、可能性しか感じられない!」と、
それから年寄りたちの話や文献、インターネットでクロモジをリサーチしていきました。 -
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クロモジの潜在能力
- 調べれば調べるほどクロモジの驚くべき潜在能力と、
それを裏付けるような千葉の歴史的背景が分かってきました。
《クロモジのポテンシャル》
・抗菌成分「リナロール」40パーセント
数ある植物の中でも断とつの高成分率を誇るとの事で、
養命酒も研究に乗り出し、クロモジのど飴を商品開発しています。
・同じクスノキ科「ローズウッド」はシャネルNo.5にも使われている
クロモジの方が含有成分品種が多いため、より奥行きある香りだと
評価している方もいらっしゃいます。
・低木(大きくなっても3m程度)で細い枝であり、虫もつきにくいため、
女性でも山間資源を生かした事業をしたい場合にチェーンソー等の専用性の高い工具なしでノコギリ1本で採取しやすく比較的扱いやすい(あるに越した事はありませんが)
→男性社会中心の山間事業に革新性あるアイディアをもたらす事も考えられる
《江戸と千葉のビジネスモデル》
・100年ほど前の日本は島国の地の利を生かした「海運」が主な流通インフラだったため、養老渓谷で採れたクロモジは職人によって茶道や和菓子用の楊枝に加工され、養老川から五井を抜けて江戸湾を渡り、日本橋辺りの問屋などで取り扱われていたそうです。
・山の木が建材として活躍していた頃は、里山はまさしく「生産拠点」として村人たちの生計を支えていたとも言えるでしょう。 -
アロマで里を取り戻すために必要なこと
- ご支援頂いた資金の使い道として、目標金額を達成できたあかつきには、
以下の3つを実現していきたいです。 -
①オイル抽出可能な蒸留機の購入
- 里山そのものが生産拠点、山を流れる川を含めた海が流通インフラだった頃に比べて
様変わりして荒れ果ててしまいそうな里山や灯り乏しい過疎地域をなんとかしたい。
その一心でアロマブランドを立ち上げましたが、
高品質なアロマオイルを抽出するには、1台40万円相当の蒸留機が必要です。
特にクロモジは材料のボリュームに対してアロマオイルが僅かしか採れないため、
30L以上の大容量の蒸留機が必要になってきます。
(現在販売している「アロマウォーター」は既存の小規模な蒸留機でも問題なく採取・生産可能です) -
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②里ならではの建築様式「縁側カフェづくり」
- 都会のカフェじゃなかなか実現できないような、
「たまたまふらりと立ち寄った場所で会った人と仲良くなれる」
里山にはそんな不思議な引力がありますが、
それはきっと、縁側や軒先、庭など、
内部と外部の境界線がいい意味で曖昧な建築様式(?)があります。
日本古来の建築様式には書院造りや合掌造りなどがありますが、
「縁側カフェづくり」なんていう様式も実は里山の至るところにあり、
ばあさんたちが日向ぼっこしながらお茶をすすっている様子が
そのものまさしくカフェなのです。
我が家の母家や納屋・庭を改装し、訪れた人たちがより快適に過ごせる空間にしていきたいです。 -
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③蒸留や草木染め、漬物や味噌作りを通して村ごと楽しめる工房カフェを作りたい
- ちょうど自宅に古いながらも立派なハリが印象的な納屋があるため、
地元の信頼厚い建築事務所に相談して改装する決心をしました。
アロマの蒸留や色とりどりの草木染め、
婆さんたちからは漬物や味噌の作り方、梅干しの仕込み方、畑の耕し方など、
百姓の手ほどきにひめられた本物のサスティナビリティを学べる貴重な場になるよう、
工房つきのカフェを作りたいのです。
いずれカフェや婆さんたちの畑がつながり始め、
村ごとみんなで楽しめるフィールドづくりでへの発展も目指しています。 -
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最後に皆様へのお願い
- 最後に、、、
ここまでの規模のクラウドファンディング、
実は今回が生まれて初めてで、半月ぐらい前からかなり緊張しながら準備をしてまいりました。
拙い言葉で思いは伝わるんだろうか?
返礼品は喜んでいただけるチョイスだろうか?
ちゃんと目標通りのご支援を達成するに相応しい取り組みか?
考えているだけで自然と手にじんわりと汗が滲むのです。
それでも、、、それでも、
私が移住してきて3年あまり、下町から山奥へ越してきて最初は慣れない暮らしも
いつも元気で優しい年寄りたちと触れ合ううちに、
いつの間にか「ふるさとと呼びたい」と何よりも変え難い大切な関わりが生まれました。
まだまだ生まれたばかりのアロマブランドですが、ありがたいことに
里の知恵から受け継いだ本物の循環と豊かさが少しずつ反響を呼んでおります。
選んだ道は先駆者こそ少ないけど、
我々日本人が忙しさの中で忘れかけてしまっている自然と共に生きてきた暮らしを
思い出し、また健やかな自分自身に還っていけるようなお手伝いができればと、
願ってやみません。
皆様にお力添えをいただきながら少しでも貢献できるよう、
日々精進して参りたいと思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございます。 -