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杜氏が吉野杉で醸す「和食に合う」クラフトビール
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- ステラートブリュワリーのコンセプトづくりは、「和食に合うビールが飲みたい」というところから始まりました。そこから様々なスタイルやレシピを検討した結果、ファーストバッジ(初回醸造)はゴールデンエール(商品名『YAMABUKI』)となりました。
注ぐと美しく輝く山吹色のビールは、ステラートブリュワリーの“基本設計”ともいえる存在です。グラスを近づけた時に感じる杉の香り、そして口に含んだ時の華やかなフレーバー、爽やかな後味はビールの常識を覆す一杯になったと自負しております。
まずはひとくちビールを味わい、そして和食やお寿司と一緒にさらにひとくち飲むと、ビールの香りと爽やかさが和食の旨みと合い、マリアージュを感じて頂けます。
和食とクラフトビールの新しい楽しみ方を世界へ届けるため、これからセカンドバッチ、サードバッチと改良を重ねてまいります。 -
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杜氏紹介 ~未舗装の道を歩むクラフトビールづくり~
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- はじめまして、ステラートブリュワリーのヘッドブリュワー(醸造責任者)の矢口隆行です。
私は大学で醸造を学び、スパイスなどの研究開発職を経て、福島県で日本酒をはじめとした様々な酒類の醸造と開発に従事してきました。
2年前に「世界中で飲んでもらえるクラフトビールをつくりたい」と相談を受け、1年半前に白子町に移住し、クラフトビールの研究と醸造準備に着手しました。
どうすれば世界中の人たちにビールを楽しんでもらえるのか、日本酒をつくってきた自身の経験をどのようにビール醸造に生かすのか、そんなことを考えながら苦悩と模索を繰り返してきました。 -
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- そんな中、「日本にまだないものを、白子町から生み出すことができれば、それが本当の特産品になる」と考え、日本酒の文化である「木桶仕込み」を全てのビールづくりに応用するという挑戦を決意しました。また、白子町は海が近くミネラル豊富な土壌があり、この土壌や気候を活かしテロワールを感じるビールづくりができる環境にあったことも、構想段階における重要なポイントでした。
一見少し奇を衒ったことをやっているように思われるかもしれませんが、私が醸造の現場で大切にしているのは、「当たり前のことを、当たり前にやる」ということです。どれだけ地味で単純な作業でも、一切手を抜かず、丁寧に、反復して、継続してやり続ける、それが工芸品のようなクラフトビールを生み出す礎だと考え、凡事徹底を心掛けて日々醸造と向き合ってるいるつもりです。 -
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吉野杉の木桶と白子町の米が生む、唯一無二の味わい
- ステラートブリュワリーでは、すべてのビールを日本で唯一人の木桶職人が削り出した吉野杉の木桶で発酵させています。
吉野杉のチップは仕込みの直前に削り出し、その香りと美しさを最大限に生かせるタイミングで使用することによって、木桶とチップの相乗効果で発酵しながら吉野杉の香りをビールに馴染ませていきます。
また、海のミネラルが豊富な土壌で育った白子町の米を使用することで、和食の食材との自然な調和が生じるように設計しています。 -
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和食とのマリアージュ ― 和の食卓に、杉香る一杯を
- ステラートブリュワリーのビールは、“食中酒”として設計されております。その味や香りは、魚介類のうまみを際立たせ、出汁の余韻をやさしく包むことを目指しており、ビール自体はあくまで料理のもつポテンシャルを最大限引き出すための存在と位置付けています。
”和食とのマリアージュで完成するビール”という思想に基づき、これからも研究開発を続けてまいります。なお、「木桶で醸したビールは、なぜ寿司や和食に合うのか」等といった詳しい説明は、今後HPにて更新予定ですので、ご興味のある方は気が向いたら際に是非ともご覧下さい。 -
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ブリュワリーのメンバー
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- 初仕込み終了
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- 森 徳郎(STERRATO BREWERY オーナー)
- 非営利活動法人「みなみひなたのうち」代表理事
- 認定非営利活動法人ジャパンハート顧問
開発途上国の子どもたちの医療支援や災害支援にも関わりながら、「まちづくりは子ども支援から」という理念のもと、非営利活動法人「みなみひなたのうち」で子ども第3の居場所を運営しています。
私は2021年9月、千葉県長生郡白子町に移住して以来、この町の少子高齢化の深刻さを日々実感しています。日々の町で生活していく中、白子町振興審議会や交通活性化委員会などの町役場との関わりの中でも、行政・民間問わず「町を良くしたい」という熱意を持つ多くの方々と出会い、私自身も心の底からこの町を大切に思うようになりました。
地域が元気になるには、行政にだけ頼るのでなく、民間が大きなエネルギーを持って関わることが必要だと感じています。私は民間の立場から、地域に新たな産業をつくり、ふるさと納税や税収を通じて町に収入をもたらし、雇用を生み出すこと、そして子育て支援や子どもたちの未来につながる活動を展開していくことを目指しています。
その一環として立ち上げたのが、私が愛してやまないビールを自らの手でつくるという夢から始まったクラフトビールブランド「STERRATO BREWERY」です。このブランドが単なるビール製造にとどまらず、白子町の新たな魅力になり、地域の活性化に貢献していくことを願い、日々挑戦を続けています。 -
- 段原 亮治(STERRATO BREWERY ブランドマネージャー)
- 非営利活動法人「みなみひなたのうち」理事
- 医療法人社団木犀会 社会実装デザイナー
- 株式会社ミエタ 取締役/カリキュラムデザイナー
私は中高生向けの探究学習をはじめとした学びのデザインや授業づくりに携わっています。そこで日本全国の地域における面白い取り組みを日々勉強させて頂いているのですが、いつか自分でも第三の地元と呼べるような地域と出会い、そこに貢献できるような事業を生み出したいと考えるようになりました。
そんな折に、上記の森が2021年9月に拠点を白子町に移したことがきっかけで、この町へ頻繁に訪れることになり、診療所を中心に子ども向けイベント等の地域活動に従事してきました。その活動の一環で、町の内外の様々な方々とワークショップや対話を続けていく中で、新しい事業をこの町でつくる決意が徐々に固まっていきました。
せっかくやるのであれば、自分たち自身が本気で楽しめる事業にしたい、町の人たちが誇ってくれるようなものをつくりたい、そして白子町から世界へ飛び出して勝負ができるようなプロダクトを生み出したい、そんな想いを形にしたのがこのクラフトビールです。
ベルギー留学中にビールの素晴らしさを知って以来、世界中のビールを飲んできましたが、私たちのビールは「世界で十分に戦える」と確信しています。白子町から世界へ、是非ともこの旅にお付き合い下さい。 -
- 秋貞 真弓(STERRATO BREWERY コミュニティマネージャー)
- 非営利活動法人「みなみひなたのうち」理事
- 医療法人社団木犀会 ソーシャルコーディネーター/看護師
2022年4月、福岡県から千葉県へと移住しました。
看護師として地域に携わる中で、身体の健康はもちろんですが、目の前にいる人が「楽しい」と感じる時間を増やしていきたいと思いました。
現在は、地域の高齢者やこどもたちが、笑顔になれるような場所づくりに取り組んでいます。
誰かとつながることで心があたたまったり、自分の役割を見つけたり。そんな日々が積み重なる場を目指しています。
人と人が関わり合い、つながっていくためには、たくさんの「入り口」が必要です。
その一つとして、私たちのビールづくりの場「STERRATO BREWERY」が存在できたら嬉しいと思っています。
ビールというツールを通じて、ふらっと立ち寄れる場が生まれ、そこからまた新しい何かが始まっていく。そんな未来をつくっていきたいと思います。 -
- 井上一朗(STERRATO BREWERY ビジネスストラテジスト)
- 非営利法人「みなみひなたのうち」幹事
- 株式会社THIRD 社長室長
私はこれまで、IT業界での無形サービス営業や、ビジネス開発に携わってきました。現在は、不動産・建設領域で事業を展開する株式会社THIRDで社長室長を務め、企業成長と新規事業開発をリードしています。
地域に根ざしたビジネスづくりにも関心を持ち、これまで地方創生領域で民間主導のプロジェクトに関わった経験があります。しかしその中で、公益性と事業性のバランスをどう取るのかという難しさにも直面し、試行錯誤を重ねてきました。
そんな中で、大学院の同級生である森が白子町を拠点に、医師としての視点から地域を動かす姿に触れ、大きな刺激を受けました。地域に根ざしながらも、持続可能なビジネスモデルを構築していく姿勢に強く共感し、私もプロボノとしてSTERRATO BREWERYに参画することを決意しました。
NPO活動から始まったこの取り組みは、地域との関係性を丁寧に築きながら、新しい産業の芽を育てる挑戦です。製品販売、特にB2C領域への挑戦となるクラフトビール事業には、これまでにない学びと価値の可能性を感じています。
ビールというツールを通じて、白子町という地域に新たな経済の循環と人のつながりを生み出していく。この実験的かつ本気の挑戦に、ビジネスの視点から貢献していきたいと考えています。 -
すべては、1本のビールと何気ない会話から
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- ブリュワリーを立ち上げる数ヶ月前のある夜のこと。
私(森)と段原は白子町に向かって夜更けの高速道路に車を走らせていました。
そのとき私は「自分が好きなビールがあるんだ」と紹介しました。
すると段原は、驚いたことに銘柄をピタリと当ててきたんです。
「そう、それ!」と笑い合って、そのまま白子町のオフィスに戻って2人でそのビールを飲みました。
そして、ソファに座ってビールを片手にふとこぼれた言葉がありました。
「自分たちでも、こんな遠く離れた異国で飲まれて感動させるようなビールをつくってみたいよね」
それが、ブリュワリー立ち上げのきっかけです。
今思えば、ごくありふれた雑談に過ぎなかったかもしれませんが、このとき芽生えた思いがのちの行動を大きく動かすことになります。 - その矢先、地元のご縁で、千葉県・白子町にある現在の物件を紹介されました。
古い民宿だったその建物は、しばらく放置されてしまってだいぶ荒れてはいましたが、海まで数分で川沿いという立地と建物の雰囲気に魅了されました。
広さも申し分なく、「ここなら、良いビールづくりができる」と確信できるものでした。
その場で「ここを醸造所にしよう」と決意。すべてが自然に動き出したように感じました。 -
- そんな中で出会ったのが、現在ステラートブリュワリーでヘッドブリュワーを務める矢口です。
彼が手がけた日本酒を忘年会で飲む機会があり、その味の奥深さにメンバー全員が驚かされました。
一緒に飲んだもっと高価な日本酒よりも、矢口の醸したお酒の方が圧倒的に美味しく、「これが本物のものづくりだ」と鳥肌が立ちました。
その後、私たちは矢口に「一緒にビールをつくってほしい」と正式に声をかけ、チームに加わってもらうことになりました。それが今からちょうど2年前のことです。
最初は些細な会話でしたが、それが人と人をつなぎ、場所を得て、ひとつのプロジェクトとして形となっていきました。
今振り返れば、この流れは偶然ではなく、必然だったのかもしれません。 -
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"STERRATO"に込められた想い
- “STERRATO”はイタリア語で“未舗装の道”という意味です。私たちはクラフトビールづくりにおいて、「まだ誰も通っていない道を切り拓いていく」という覚悟をもってものづくりをしていきたいという想いで、この名前にしました。
また、はじめから世界を目指すという決意をもって、あえて和風ではなく、国際的な響きを持つ名前にしています。 -
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「世界中どこへ行っても、和食店といえばSTERRATOのビール」
- 私たちのビールは、まだまだ未完成で、小さな赤ちゃんのような存在です。
そんなビールが世界中の和食店やお寿司屋さんで、様々な人種の方々に楽しんでいただけるようになるまでの道のりはとても遠く、険しいものになります。
だからこそ、皆さまのお力も借りながら一緒に育てていきたい、この未舗装の道を走る姿を皆さまに是非とも応援していただきたい、と考えております。
また、私たちは「ビールと共に過ごす豊かな時間をつくること」を目指しています。世界中の和食やお寿司を、家族や親しいご友人と囲むひとときの中で、ステラートのビールがそこにそっと寄り添っている、そんな姿を日々想像しながら勤しんでおります。
また、このクラウドファンディングを通して、私たちのビールを手に取ってくださるみなさまにも心から楽しんでいただき、私たちの挑戦に、是非とも仲間として加わっていただけたら、これほど嬉しいことはありません。
このビールの未来を、そして、ステラートブリュワリーの物語を、共に紡いでいけたら幸いです。 -
- YAMABUKI:ゴールデンエール
日本の伝統を感じる一杯を。
日本酒の伝統製法である木桶仕込みを応用し、吉野杉の木桶で醸したビール。
木桶とビールを調和させる為に、白子町産コシヒカリ米を使用。
木桶で発酵することにより生まれる奥深い味わいと、ほのかな杉の香りをお楽しみください。
HISUI:IPA
日本酒の伝統製法である木桶仕込みによる奥深さ、ほのかな杉の香りとホップ由来の柑橘香が共演し、和テイストなIPAスタイルの一杯。
しっかりとしたボディに仕上げ、飲みごたえのある中で、ホップ特有の柑橘香と木桶由来の香りをお楽しみください。 -
本クラウドファンディング限定
- このクラウドファンディングでご提供するビールは、各スタイルのファーストバッチまたはセカンドバッチの醸造分であり、流通量としては非常に限定的なものとなります。
もちろん今後改良を重ねていくことにはなりますが、十分に自信をもってお届けできる仕上がりになっておりますので、ご安心下さい。
また、2025年4月末時点では一部の飲食店のみに卸させていただく方針のため、オンラインでご購入いただける唯一の場となっております。是非ともこの機会にお買い求め下さい。 -
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リワード一覧
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① ¥3,000:ゴールデンエール『YAMABUKI』330ml瓶×3本
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② ¥6,000:ゴールデンエール『YAMABUKI』/ IPA『HISUI』/ 330ml瓶×各3本ずつ(計6本)
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③ ¥12,000:ゴールデンエール『YAMABUKI』5本/ IPA『HISUI』4本 330ml瓶 計9本 + オリジナルグラス&オリジナルコースター1つずつ
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④ ¥30,000:上記③のセット + マリアージュイベント(お食事とビールのコース、醸造所見学ツアー付き)ご招待
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さいごに
- 現時点ではビールの生産量も限られており、どこにでも置けるビールではありません。
大切に飲んでいただける飲食店の方、“このビールを育てたい”と思ってくれる支援者の方々と一緒に、育て広げていきたいと考えております。
「このビール、あのお寿司屋さんに合いそう」「よく行くあの和食のお店に置いてもらえたら素敵だな」
そんなふうに思い浮かぶお店がありましたら、ぜひお気軽にご連絡下さい。 - 最後になりますが、醸造所の立ち上げにおいては白子町の方々をはじめとし、知人友人やお取引先の方々に多大なるご協力をいただきましたこと、改めて御礼申し上げます。これからも未舗装の道を走り続けるステラートブリュワリーを温かく見守り、時に伴走して頂けますと幸いです。
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