-
自己紹介「寺谷未来機構」
- 「寺谷未来機構」は、寺谷小学校にゆかりのある有志によって2025年4月に設立された組織です。
前身は2022年に設立された「てらやつ祭り実行委員会」です。
2023年10月、2024年8月の2回に渡り、マルシェを開催しました。 -
-
はじめに
-
寺谷地区の紹介
- 千葉県市原市寺谷地区は、市原市の真ん中辺に位置し、低い丘陵や田圃の広がる里山です。白鷺やとんびが飛び交い、猪が校庭を走り回ってほじくり返し、いつもボコボコにしていました。
そんなのどかな山間に佇むのが寺谷小学校です。 -
-
旧寺谷小学校の紹介
- 市原市立寺谷小学校(通称:てらやつ)は、閉校となるまで地域に根ざして支えられてきた歴史ある学校です。
🌱 起源と開校(明治〜大正期)
1876年(明治9年)3月:馬立小学校の学区から分離され、「寺谷小学校」として創立。これが最初の寺谷小学校の設立です
その後、地域内の複数校と統合・分離を経て、1881年(明治14年)に寺谷を含む独立校として再編成。以来、地元の子どもたちの学び舎としての役割を果たしてきました。
🏫 戦前から戦後にかけての変遷
1916年(大正5年):戸田尋常高等小学校が、寺谷分教場を市内に設置し、寺谷地区の教育を担う体制に
1941年(昭和16年):国民学校令により「戸田村立戸田国民学校 寺谷分校」として改称。
1947年(昭和22年):新教育制度の施行により「戸田村立戸田小学校 寺谷分校」となりました
🏢 昭和後期に新設された本校
1980年(昭和55年):寺谷分校が独立し、市原市立寺谷小学校として再スタート。
1979年に建てられた3階建ての新校舎を有し、南総地域の児童教育の中核となりました
🔚 閉校と統合の流れ(令和期)
2025年(令和7年)3月31日:児童数の減少を背景に、市原市教育委員会の決定により閉校。
翌4月1日には牛久小学校へ統合され、市内公立小学校再編が行われました
2025年3月15日には閉校記念式典が行われ、地域や元児童に惜しまれつつ幕を下ろしました
🏞 地域との関わりと校風
周囲を田んぼや山に囲まれた自然豊かな環境の中、少人数クラスの教育が実施されていました。
PTAや地域住民との協力も厚く、登下校のバス通学、防犯カメラの設置など、安全面でも工夫ある取り組みが行われてきました。
📌 寺谷小学校の歩み 年表まとめ
年代主な出来事
1876年馬立小学校の学区から寺谷小学校が誕生
1916年戸田尋常高等小学校に寺谷分教場を設置
1941年国民学校令で寺谷分校に改称
1947年寺谷分校として再出発(戸田小学校系列)
1980年市原市立寺谷小学校として独立開校
2025年閉校し、牛久小学校へ統合
創立から150年近くにわたり、地域の子どもたちを育んできた寺谷小学校。
自然豊かな里山環境での教育、少人数ながら密な指導は、多くの人々に愛されてきました。
閉校は寂しい出来事ですが、閉校となった校舎が「いちはらマンガ図書館」として再生されることは、別のかたちで「寺谷小」の歴史が未来へつながる希望となるでしょう。 -
-
-
廃校活用のきっかけ
- 我が家の子供たちがお世話になった市原市寺谷小学校の閉校にあたり、思い出作りになればと2023年10月、2024年8月の過去2回、「てらやつ祭り」を開催してきました。
閉校後も続けられるよう、また定期的なミニマルシェを開催したいと思います。
また、閉校後の施設活用の一環として個人の蔵書数千冊を母体として、昭和レトロの漫画を中心にした、私設図書館を運営していきます。 -
これまでの歩み
-
夏祭り
- 2024年8月4日に行われた夏祭りの様子です。屋内でも37度を超える猛暑の中、1400人を超えるお客様においでいただきました。
てらやつ祭りのシンボルとも言えるアンブレラスカイも子どもたちの絵で飾られた傘が青空の下、翻っていました。 -
-
- 2025年8月17日には地元の夏祭り復活!盆踊りやマルシェが行われます。
コロナで中止していたなつ祭りの復活に、地元は大盛り上がり!
雨の中でも櫓の組み立てが行われました!
櫓の上の段には浮世絵が4面飾られる予定で、「これを見るために頑張る!」という92歳の男性もいらっしゃるとか! -
マンガ図書館
-
-
-
- 「いちはらマンガ図書館」は、個人の蔵書や寄付によって集まった、国内でも珍しい私設のマンガ図書館です。話題の人気漫画あり、昭和レトロあり、幻の名作や入手困難な絶版の本もここにはあります。
毎週土日10時から16時開館。入館料は無料です。 -
木馬の夢のこと
-
-
- 昭和33年4月、戸田小学校寺谷分校に武田サダ先生が赴任してきました。
そのころの分校の児童たちは「俺達は分校だから本校には何をしても負ける」が口癖になっていました。そこで先生は器楽演奏を通し児童たちの劣等感をなくそうと考えました。
楽器を揃えるために児童全員で近くの山から竹の皮を集め、その収益で楽器を購入し毎日厳しい練習をしました。
その結果、その年の秋に県大会に出場し三位に入賞しました。
翌年のラジオ東京(現TBS)主催の学校音楽コンクール千葉県大会では「木馬の夢」を演奏し見事に優勝しました。その後この取り組みがラジオ東京で「木馬の夢」という放送劇となり、第7回民間放送大会記念番組子供の部で文部大臣賞を獲得しました。さらに松竹(株)で「幸福の合唱」と題して映画化もされました。その後、寺谷小学校と校名が変更となりました。
平成11年2月20日の寺谷小学校創立20周年記念行事に「木馬の会」として「幸福の合唱」を上映しようとしましたが、松竹で保存されているフィルムは古く再生しなければなりませんでした。このための資金は卒業生、保護者、地域の人々より寄付金を募り上映しました。
当日の上映会は地域の方も多く集まり大盛況でした。 -
- 映画のストーリー
寒村の小分教場に石倉先生が赴任して来た。数学が出来なくても、運動会で負けても「分教場だもん、本校の奴等には敵わない」であった。これではいけない、設備もない小っぽけな学校で子ども達は劣等感につきまとわれている。幼い日の夢なんてものをちょっとも持っていない。何とかして子どもなりの誇りを持たしてやりたい。自信を持たせたい。石倉先生はまず子ども達に音楽を与えた。時計もカメラも質においた。足りない分は母校の大学から寄付してもらった。しかしこうした苦心も子ども達には練習の辛さだけが先に立って、ともすれば投げだしそうである。こんな時、近くの町にダーク・ダックスがやって来た。石倉先生は非常識を承知で子ども達に一行の合唱を聞かせて下さいと頼んだ。石倉先生の情熱にダックスも快く村に来て歌ってくれた。子ども達の嬉しそうな顔。こうして子ども達は徐々に音楽の楽しさを知った。そしてどうやら児童音楽コンクールヘ出場出来るまでになってきた。ある日、この村へ風船が一つ飛んできた。東京の孤児院からの風船で、それには淋しいから文通したいと書いてあった。村の子ども達は孤児院の子ども達が劣等感にとらわれているに違いないと思った。早速孤児達を自分らの音楽で慰めようと子ども達はこっそり東京へ出て来た。しかし無賃乗車から集団家出とみなされて両国駅に保護された。子ども達は俺達は家出じゃない、孤児院の見舞に来たんだ、ダーク・ダックスは俺達の親友だからダーク・ダックスを呼べと大威張りである。村でも皆が大騒ぎであったが駆けつけたダックスの電話によって一安心である。ダックスからこの話をWVTが聞き一役買うことになった。そして孤児達を前にダーク・ダックスと一緒に舞台に立ったのである。舞台の子ども達の瞳は明るい。淋しさと劣等感を乗り越えた夢と希望に輝く瞳であった。 -
このプロジェクトについて
-
なにをしたいか
- 映画「幸福の合唱」は過去寺谷小学校で2回行われましたが、閉校にあたり、記念誌でその存在を知った方も多く「みていない」「見たい」という声も多数寄せられ、この機会に上映したいのです!
どうかお力をお貸しください -
-
-
いただいた支援金の使いみち
- 来たる10月13日に第3回となる「てらやつ祭り」を開催します。恒例となった傘を吊るして景観を楽しむ「アンブレラスカイ」、マルシェ開催、音楽ライブのほかに今回は「平面プロレス」さんが参加してくれます。
メインに考えているのは「幸福の合唱」の上映会です。
このイベントを開催するための資金、今後の寺谷未来機構の活動資金として、使わせていただければと思います。 -
リワードのご紹介
-
¥1,000 お気持ち応援コース
- 御礼のメッセージをお送りします。
-
-
¥2,000 オリジナルハンドタオル【動物編】
- プロのデザイナーが手がける完全オリジナルイラスト。
寺谷周辺に出没する野生動物のイラストを散りばめたオリジナルデザインハンドタオル。きょん、鹿、イノシシ、野うさぎ、フクロウ、キジ、などの可愛いイラストが目を惹きます。
※掲載のデザインはイメージです -
-
¥5,000 オリジナルプラタナスTシャツ
- 寺谷小のシンボルツリーであるプラタナスの木と葉をデザインしたオリジナルTシャツ。
普段使いできる着やすいデザインです。サイズはM.L。
※画像はデザインイメージです。木や葉はプリントで表現されており、パッチワーク等ではございません。 -
-
¥15,000 里山ファームジェラート詰合せ
- 市原市のいちはら里山ファーム ジェラート8個セットです。
※商品はいちはら里山ファームから直送となるため、支援者情報(氏名、住所、連絡先)を共有させていただきます。
商品情報
フレッシュミルク
原材料名:牛乳、生クリーム、脱脂粉乳、砂糖、バター、安定剤(増粘多糖類)
いちごミルク
原材料名:牛乳、砂糖、生クリーム、脱脂粉乳、イチゴ、バター、乳化剤、増粘剤(増粘多糖類)
ブルーベリーミルク
原材料名:牛乳、砂糖、生クリーム、脱脂粉乳、ブルーベリー、バター、乳化剤、増粘剤(増粘多糖類)
いちじくミルク
原材料名:牛乳、砂糖、生クリーム、脱脂粉乳、いちじく、バター、レモン、乳化剤、増粘剤(増粘多糖類)
賞味期限:冷凍保存で約3か月 -
-
¥10,000 想いを刻むチェア支援プラン
- 寺谷小をマンガ図書館として再生するプロジェクトに向け、みんなが座る椅子を購入します。
このプランでは、支援者さまのお名前を椅子にラベリング(テープ貼り付け)し、拠点を訪れる人たちの目に触れる形で残します。
椅子は2026年1月末までに購入し、支援者さまのお名前をラベリングさせていただきます。完成しましたら、個別にご報告いたします。 -
-
¥25,000 想いを刻むテーブル支援プラン
- 寺谷小をマンガ図書館として再生するプロジェクトに向け、みんなで囲むテーブルを購入します。
このプランでは、支援者さまのお名前をテーブルにラベリング(テープ貼り付け)し、拠点を訪れる人たちの目に触れる形で残します。
テーブルは2026年1月末までに購入し、支援者さまのお名前をラベリングさせていただきます。完成しましたら、個別にご報告いたします。 -
-
さいごに
- このプロジェクトを通して、閉校した学校の利活用に取り組む「寺谷未来機構」の活動を広く知っていただき、地域の心の拠り所として「小学校」が閉校しても地域に生き続けることを知って欲しい。
今現在、体育館でスポーツチームが練習したり、地域ボランティアの会合場所として活用させていただいています。漫画図書館も少しずつ知られるようになって、市内の離れた地区からも来ていただけるようになってきました。
イベントを通じて多くの方に来ていただき、地域の活性化につながればと思っています。
活動を続けるには資金が必要です。掃除用の洗剤や来た人が利用するトイレットペーパーひとつにも運営には経費がかかります。
お力をお貸しいただければ嬉しいです。