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はじめまして。小林海苔店です。
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「生産者から消費者へ美味しいを繋ぐ」架け橋として日々奔走しています
- 私たちは千葉県柏市を拠点に、焼き海苔の卸売販売をする専門問屋として、柏公設卸売市場の開場以来、約50年地域の方々と共に歩んで参りました。
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- 私たちのお客様は近隣の飲食店様、スーパー等の量販店様、商社様など多岐にわたります。様々なご要望に応えるべく地元千葉をはじめ全国から海苔原料を仕入れ、商品を企画しています。
最近はマルシェへの出店やオンラインショッピングなど、一般の消費者の皆様にも販売をおこなっております。 -
- 柏市場では市民感謝デーなど一般開放の催しも毎月開催されておりますので、ぜひ市場にお越しください!
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今回のプロジェクトの主役は「青のり」
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房総の年末の香り「青のり」お雑煮には欠かせません。
- 千葉県外房地域は、古くから青のりの産地として知られています。
独特の香りを持つ青のりは、お正月のお雑煮には欠かせない食材として親しまれてきました。 -
- 当店でも年末になると、焼海苔に負けないほどのスペースを確保して販売を行っています。
「青のりがないと年越しできない」というお客様も多く、内房の黒海苔とともに、この地域ならではの貴重な食文化を形づくっています。
九十九里南部の汽水域(海と川の水が混ざり合う河口付近)では、冬になると一面に張り込んだ網から、手漕ぎ船で青のりを摘み取る光景が広がります。その姿は、外房の冬の風物詩として親しまれてきました。
摘み取った青のりは、黒海苔(焼海苔)と同じように板状に加工される伝統製法で受け継がれてきました。
こうした歴史ある青のり文化ですが、近年、その流通に大きな変化が生じています。 -
- ↑「はんこ」と呼ばれるスノコつきの木枠を使って海苔を成形している様子
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深刻な青のり原料の不足と担い手の減少
- 県内では白子町・長生村・いすみ市で青のり養殖が行われていますが、近年は海洋環境の変化、特に海水温の上昇や貧栄養化の影響により、生産量が大きく減少しています。
それに伴い、青のり養殖に携わる生産者も年々少なくなり、高齢化も進んでいます。
2011年の東日本大震災も漁場に大きな影響を与えました。
漁場が被災したり、津波対策の堤防工事によって養殖作業が思うように進まない時期が続きました。
そして2024年度、長生郡の板青のりの生産枚数は残念ながら「0枚」。
とうとう、全く作られなくなってしまったのです。 -
- 研究機関が青のりの不作の原因を調査していますが、自然環境を完全にコントロールすることには限界があります。
現在、千葉県内の青のり需要は、西日本からの流通でほぼまかなわれているのが現状です。 -
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青のりがとれないのなら、自分たちで作ってみる!
- 厳しい状況が続く青のり養殖。
それでも「房総の年末の風物詩を絶やしたくない」。
その一心で、私たちは新たな挑戦を始めました。
弊社社長・小林が大学院で学んだ研究を基に、社内に生産部を新設し、海藻の陸上養殖に取り組むプロジェクトが立ち上がりました。
県内をGoogle Earthでぐるりと見渡し、複数の候補地にご相談した結果、唯一お返事をいただいた、いすみ市のA’Culture社の敷地をお借りして実証実験がスタートしました。 -
- 小林は高知大学に通い、「胞子集塊化法」という陸上養殖の技術を習得。
その後は、数えきれないほどの失敗を重ねながらも改良を続け、ついに2024年、青のりの正式な生産を開始できる段階までこぎつけました。 -
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この地ならではの生産法、新しい水産のかたち
- 国内では、西日本を中心に青のりの陸上養殖がいくつか展開されています。
関東では、私たちが生産している千葉県いすみ市のプラントが唯一の稼働拠点です。
そして他のプラントにはない大きな特徴として、「複合型陸上養殖」を取り入れている点が挙げられます。
同じ敷地内にあるA’Culture社では、アワビの陸上養殖を行っています。
私たちの青のりプラントでは、そのアワビ養殖で使用した“海水”を再利用して注水しています(温度調整のため一部に井戸海水も使用)。
アワビの排泄物や飼料を濾過した海水には豊富な栄養分が含まれており、青のりの成長に非常に役立ちます。 -
- 使用後の海水は再び濾過して港へ戻す仕組みになっており、環境への負荷を最小限に抑えた循環型の陸上養殖を実現しています。
この取り組みは“未来の水産業のかたち”を示す一歩であり、今後は他の海藻養殖への応用も検討しています。 -
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地域のつながり 伝統製法での青のり復活の一歩
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伝統製法での板のりづくりが実現できなかったが・・。
- ようやく陸上養殖による正式な生産が始まった青のりは、粉末として加工したり、業務用に「素干し」の状態で販売するなど、県内を中心に少しずつ流通し始めています。
しかし、千葉県、特に外房地域で愛されてきた“板状の青のり”の加工販売には、まだ取り組むことができていませんでした。
「このままでは、親しまれてきた形で年末の需要に応えられないのではないか。」
そう感じていた矢先、長生村の役場のご担当者様と青のり生産者の方々とのご縁をいただき、プラントを見学していただく機会がありました。
その際に、
「板状にする加工なら、私たちがお手伝いできるかもしれない。」
とのありがたいお言葉をいただきました。
何度も試作を重ね、ついに、昔ながらの“板青のり”を復活させることに成功したのです! -
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板青のりの美味しさ~いろんなお料理にも~
- 板青のりの原料である糸青のりは、香りがまず特別です。
袋を開けた瞬間にふわりと立ち上る磯の香り。
口に入れると、ほろ苦さとともに、絹糸のように繊細にとろける上品な味わいが広がります。
鮮やかな緑色と艶やかな見た目も美しく、食卓に彩りを添えます。
いつものお料理に加えるだけで、日常の食事が特別な時間に変わる、そんな青のりです。 -
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お雑煮だけではない。様々なレシピの可能性も
- 千葉県民としては青のりはお雑煮一択!
そんな気持ちで生産を続けてまいりましたが、最近では様々なお料理への可能性があることをお客様から学んでおります。
特に洋食へのアレンジの幅は思った以上にあり、パスタやピザ、お肉料理や揚げ物にも美しい形状と香りを活かしてお召上がり頂けます。 -
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リワードのご紹介
- この度、千葉の水産の新たなかたちを広めるべく、青のりを含めた商品を年末年始の特別セットとしてご用意します。
昨年、一昨年と青のりが思うように取れず、弊社でも業務用の加工品販売が主だったため県内でも西日本からの青のりの流通に頼り地産地消を実現できずにおりました。
焼き海苔や加工品を含めた大容量お得セットもご用意しますので千葉の海苔の魅力をトータルで味わって頂ければと思います。
※各商品の原材料・賞味期限は、リワードの詳細をご確認ください。 -
¥2,430 板青のり 10枚セット
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- ・板青のり 10枚×1袋
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¥4,320 板青のり&焼き海苔食べ比べセット
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- ・板青のり 10枚×1袋
・千葉県産寿司はね(きず海苔)10枚×3袋 -
¥6,800 板青のり&千葉のバラエティセット
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- ・板青のり 10枚×1袋
・千葉県産寿司はね海苔(きずのり) 10枚×3袋
・味付け海苔(わさび味) 8切 40枚×1袋
・味付け海苔(甘だれ味) 8切 40枚×1袋
・青のり揚げおかき 120g×3袋
・千葉ののりしお(青のり使用) 40g×1袋 -
リワードのお届けについて
- ◆各リワードは、【年内お届け】と【1月以降順次お届け】の2パターンから配送タイミングをお選びいただけます。
年内お届けをご希望の場合は、12月21日(日)までにご注文ください。
ご支援いただいてから、約10日程度でお手元にお届けいたします。
◆【板青のり 10枚セット】及び【板青のり&焼き海苔食べ比べセット】は、ヤマト運輸のクロネコゆうパケット(ポスト投函)を利用する場合がございます。
細かな日時の指定はできません。 -
さいごに
- 千葉県産の青のりの生産を諦めたくない一心で、試作を重ね、失敗を繰り返しながらここまでたどり着きました。
私たちの挑戦は、単なる海藻の生産ではなく、房総の冬の風物詩、そして地域に根付いた食文化を未来へつなぐためのものです。
ぜひ、多くの方にこの青のりを味わっていただき、千葉ならではの誇れる食文化として次の世代へ受け継いでいければと思っています。
あなたの応援が、この地域の伝統を支える力になります。
どうぞよろしくお願いします! -



















