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はじめまして。いちはら里山ファームです
- いちはら里山ファームは、昔ながらの水田が広がり、ローカル線で有名な小湊鐵道が走る市原市南総の養老川のほとりに位置しており、「できるだけ自然に」をモットーに農薬や化学肥料を控えた循環型農業に取り組んでいます。
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- 自給自足を目標にアイガモ農法による米作り、平飼いで養鶏、山菜や果樹、野菜の栽培をしています。
生産されたお米を使い、無添加のお団子やおこわなどを作ったり、またそこで収穫できた新鮮な果物を使ってジャムなどの加工品を作り、自営の里山農産物直売所や道の駅あずの里などで販売しています。
●アイガモ農法とは…正式名称はアイガモ水稲同時作。アイガモのヒナを田植え後の田んぼに放し、稲とアイガモを同時に育てます。稲の苗についた害虫を食べたり雑草を食べることで、農薬を使わずに稲を健康に育てることができる農法です。またアイガモの糞も肥料として役立ちます。 - また、元々は荒れた竹林だったところを開墾して作った体験交流施設では、様々な体験を通して、里山に触れていただき、田舎の時間の流れを楽しんでいただいています。
- もともと慣行農法でお米を作る兼業農家でしたが、子どもが生まれたのをきっかけに、「毎日食べるお米は農薬や化学肥料を使わず安全でおいしいものを食べさせたい」という思いから始まったアイガモ農法による米作り。そして、せっかく農家なんだからと、お米だけでなく卵や野菜など、食べるものはできるだけ自ら作ることを目指してきました。
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- 今ではそう多くはありませんが、昔の農家はほとんどのものを自給していたんですよね。改めて昔の人は、すごいなあと感心します。
自分たちで食べるものは安全でおいしいものを、そして消費者の皆さまにも喜ばれるものを提供していきたいと頑張ってきました。
そしてそれらを生み出してくれる里山に感謝し、この里山を守っていきたいという想いで日々仕事に取り組んでいます。 -
里山ってどんなところ?
- 主に山の中など人の手が入っていない自然を「原生自然」、これに対して完全に自然のままでもなく、また人間が完全に入り込んで管理しているわけでもなく、適度に人の手が入ることによって様々な動物や植物が豊かに生きている。そんな場所が「里山」と呼ばれています。
私たちの祖先は、うまく自然の恵みを利用し生活してきました。水田、あぜ道、採草地など、里山には様々な風景があり、それぞれが生き物の住みかとなり、生物多様性の保全につながっているのです。
里山には、人の手入れによって守られる昔ながらの美しい風景と、多様な生きものが共生できる環境が広がっています。
つまり里山には「昔ながらの日本の原風景」があるのです。 -
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里山が失われつつある現状
- 様々な機能を持ち、見た目にも美しい里山ですが、近年、里山が失われつつあります。私たちの周りでも、農業をやめる方が後を絶たず、時代の流れを感じずにはいられません。
里山は、人の手が入らないと荒れていきます。例えば、竹林は大事な里山の要素ですが、管理が行き届かなくなると、すごい勢いで繁茂していきます。そうなると、タケノコが掘りにくくなってしまうだけでなく、イノシシなどの害獣の拠点となり、畑の作物にも被害が出る場合もあります。
そればかりか、繁茂した竹やぶに川の上流から流れてきたごみなどがつかえ、逆流が発生し水害の原因になってしまう場合さえあります。
里山を守っていくことは、景観を守るだけでなく私たちの暮らしそのものを守ることでもあり、年々、その重要性を感じています。 -
今回のプロジェクトについて
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2度の台風とコロナ禍による大きな被害
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- 令和元年に発生した巨大な台風の影響は、それはとても大きいものでした。上の写真は現在のいちはら里山ファームの農園ですが、2度の台風で今見えている畑は家も含めすべて水没しました。真ん中のビニールハウスもほぼ全壊し、当時は「農業を続けられるのか」と思ったほどです。
すべてを失ってしまった中から、それでももう一度再開するのだと奮起し、自分たちで直せるものは最低限直し、何とか再開をしている状況です。 -
- また昨今のコロナ禍も大きな影響を与えました。
私たちはいちはら里山ファームの取組みにおいて、体験事業を非常に重視しています。それは里山を守っていく上で、都会の方々を含めた多くの方々に里山を体験いただき、感じていただくことが重要だと考えているからです。
都会での日々の生活に疲れた方も、ここでは自然の力を感じながらゆったりとした時間を感じることができます。色とりどりの景色、野菜や果物やその加工品の本物の美味しさ、作る過程の楽しさなどを感じていただくことが非常に大事だと考えています。
それが親近感を覚えていただく第一歩だと思っています。
その大切な機会がコロナ禍によって失われました。収益面での打撃もそうですが、私たちはそれ以上に、そういった知っていただく機会、交流の機会が失われてしまったことが残念でなりません。 -
今回のプロジェクトへの参加について
- 周りでも農業をやめていく方が出はじめている中、
「このままでは里山が廃れてしまう」
「この景観のすばらしさをもっと皆さまにも知っていただきたい」
そういった思いを常日頃抱えている中で、今回のC-VALUE×小湊鐵道沿線特別企画を皆様に知っていただく大きな機会になり得ると感じ、プロジェクトに参加しました。
私たちは、甚大な台風被害からようやく最低限の立て直しをし、少しずつ新たに再開している状況で、体験事業についてもコロナ禍からようやく感染対策に注意を払いつつ、本格的に再開できそうな状況です。ここから再度取り組みを始めていくきっかけにしたいと考えています。
里山は自然と人が共存している場所です。里山を守るには人の手が絶対に必要なのです。
まずは「里山を守りたい」この思いで頑張っていることを知ってほしいです。そして、私たちの「自然のままの味」、いうなれば本物の味を味わってみてください。
そうして、さらにご興味をいただければぜひ体験事業にも参加していただき、より里山を感じてみてください。応援いただき、私たちの仲間になっていただけたらとても嬉しいです! -
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リワードのご紹介
- 今回プロジェクトに参加するに当たり、どんなものを皆さまにご用意できるだろうかと一生懸命考えました。
そうして出た答えが、
①自然のままに出来上がった果物(農作物)の美味しさを知っていただく
②実際の収穫体験を通して、里山や農業の素晴らしさ・大切さを体感していただく
です。
ここではその商品(体験)のご紹介をします。 -
ブルーベリー(生果)
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- ■ご紹介
酸性を好むブルーベリーの育成において、土はとても重要です。
いちはら里山ファームでは稲刈り後のもみ殻や藁などの有機肥料をふんだんに混ぜて、ふかふかな絨毯のような土を作ります。こうすることで保水性も上がりブルーベリーが育ちやすい土になるのです。また虫がつきますが、薬品は使わず丁寧に手で取り除きます。
ブルーベリーは房の状態で実がなります。ただし一斉にではなく順番に熟していくので、毎朝目で見て完熟した実だけを一つ一つ手摘みします。
■特徴
完熟の実の中でも一粒一粒が特に大きいものだけを揃えていますので、とても味が濃く甘みが強いのが特徴です。朝、収穫してその日中にパッケージしているのでとても新鮮です。
■おすすめの召し上がり方
ぜひ、そのままお召し上がりください。
冷蔵の状態なら1週間程度、冷凍であればもっと日持ちします。暑い夏には冷凍して「無添加シャーベット」に! -
ブルーベリージャム/いちごジャム
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- ■ご紹介
千葉エコ農産物にも認証されたブルーベリー、いちごを使用。保存料や着色料などの添加物を一切加えず、砂糖も果物本来の味や香りを大事にしたいので、クセがないグラニュー糖を使用。一つ一つ手作りしています。
■特徴
ブルーベリー、いちごをそのまま煮て作っているため、果物が形のまま残っていて本来の食感や風味を感じられます。
■おすすめの召し上がり方
パンやクラッカーにつける食べ方はもちろん美味しいですし、よく購入されるお客様の中には「毎朝ヨーグルトに入れて食べている」という方もいらっしゃいます。
ブルーベリージャムはお肉料理のソースのかくし味に。さっぱりとした酸味がお肉そのものの味を引き立ててくれます。 -
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クランブルクッキー
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- ■紹介
よく養老渓谷にハイキングに来ていた方たちが、帰りに「甘いものがほしい、でも手軽に食べられるものがいい」と言われ、そうしてできたのがこのクッキーです。
最初は小麦粉で作っていましたが、やはり「自家製」にこだわりたくて何とかお米を使ってできないかと試行錯誤して「米粉」をメインに使ったクランブルクッキーが出来上がりました。
■特徴
あくまで里山ファームとして「自家製」にこだわり、米粉を使用しています。そのため「カリッ」「サクッ」とした軽い食感と口触りですが、中にいちごジャム、ブルーベリージャムが入っていますので、味わいは濃厚、ジャムそのものの味が感じられます。
■おすすめの召し上がり方
「手軽に」「簡単に」食べられるよう作りましたので、おやつとして、ちょっと小腹が空いた時に、そのままお召し上がりください。 -
玄米パフ
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- ■ご紹介
土作りからこだわり、アイガモ農法で真心こめて育てたコシヒカリの玄米で作っています。農家だからこそできた、安心・安全・おいしいアイガモ玄米パフです。乳幼児からお年寄りまで幅広い年齢層に好まれています。
■特徴
玄米はいちはら里山ファームのアイガモ農法で栽培したコシヒカリ100%。玄米特有の自然の甘さがあり、カリッカリッとした軽い食感です。
■おすすめの召し上がり方
そのまま食べて、おやつとして玄米本来のおいしさを味わってください。
牛乳をかけたり、スープに入れたり、またはジャムをつけて。朝食にぴったりのメニューです。
熱湯をそそぐことで玄米粥になります。離乳食や介護食に最適です。 -
里山体験について
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体験の流れ
- 開催日:7月23日・7月30日・8月6日 小雨決行(雨具をご用意ください)
時間 :10時30分から14時まで
場所 :里山農産物直売所に集合 千葉県市原市馬立1169 国道297号沿いにあります - 参加者の皆さんが集合したら里山ファームのブルーベリー畑に移動し、ブルーベリーの摘み取りの説明後、体験していただきます。体験交流施設で摘み取ったブルーベリーでジャムを作ります。
途中、待ち時間に「里山べんとう」を食べながら、参加者の皆さまと交流をはかります。
※雨天の場合:農場見学の後、収穫済みのブルーベリーを用いてジャムづくり -
ぜひ、こんな方たちに来てほしいです
- ・農業に関心、興味ある方
・親子で自然に親しみたい方
これまでの体験に参加された方たちからは
「自分も農業をやっていて、とても参考になった」
「(親子で参加して)こんな体験なかなかできないから、とても新鮮だった」
と言っていただいています。 -
お昼は、名物「里山べんとう」
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- すべて里山ファーム産のものを使用したいちはら里山ファーム“自家製”のおべんとうです。山菜おこわにはアイガモ農法で育てたマンゲツモチを使い、里山で採れた真竹のたけのこがたっぷり入っていて食べ応えバツグン!オムレツには平飼い鶏の卵をベースに畑で採れた野菜をゴロゴロ入れています。他にも箸休めとして2品入っていて、このお弁当一つで里山の恵みを目一杯味わっていただけます。
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最後に
- これまで農産物や加工品は直売所など対面のみで販売していました。今回ご縁があってお声がけいただき、ネットでの販売は初めてでしたが、遠方の方にも私たちの活動を知っていただける良い機会だと思いこのプロジェクトに参加することに決めました。年々、農家が少なくなり、耕作放棄地が増えていく中で、このままでは、里山が荒廃していってしまう。わたしたちは、この素晴らしい里山を守っていかなければならないと思っています。プロジェクトを通して皆様にも里山の豊かな自然や魅力を知っていただき、一緒に農業の大切さも知っていただけたらすごく幸せです。応援よろしくお願いします。